会津農林高等学校

2019年8月の記事一覧

[実習風景]圃場の管理、ぶどうの収穫 @新鶴農場

本校新鶴農場の果樹園です。

白い袋がかけられているのが、まもなく収穫となるぶどうです。

害虫発生や病気の発生を防ぐため、下草を丁寧に刈り込んでいきます。

一房一房丁寧に収穫します。

 

ぶどうの品種は「バッファロー」

とでも甘く味が濃いため、そのまま食べてもよし、ジャムへ加工してもよし、です。

5~6房1パック1,000円で販売しています。

[実習風景]鶏卵のパック詰め @新鶴農場

卵のパック詰め作業です。

検査、洗浄後、鶏卵の重量によってサイズ分けを行います。

スーパーなど一般に流通しているものは

「鶏卵1個の重量◯グラム以上◯グラム未満」でM、L、LLなどのサイズ分けを行っていますが、

本校のパッキングではどのパックを買っても一定の重量になるような「総重量」で管理をしています。

比較的軽いのものから重いものまでバランス良くパッキングされ、販売されます。

新鶴農場にて、10個入り250円で一般販売を行っております。

数に限りがありますが、ぜひご覧になってください。

 

 

満開の蕎麦の花 @大江農場

本校大江農場の蕎麦畑です。

7月29日に播種した蕎麦。

その蕎麦の花が今満開となり、一面小さな白い花で溢れています。

 

さて、蕎麦といえばどこをイメージするでしょうか?

わんこそばの岩手県、信州・戸隠蕎麦の長野県、出雲蕎麦の島根県といういわゆる「三大蕎麦」が有名どころですね。

他にも越前、飛騨、山形等々・・・。

 

実は福島県は、

1位 北海道

2位 山形県

3位 長野県

に次ぐ、作付面積第4位のそばの名産地になります。

そのうち8割近くを栽培しておるのがこの会津地区です。

透明感のある白い麺の宮古(ミヤコ)蕎麦・山都(ヤマト)蕎麦が有名ですね。

 

会津地区では昔から蕎麦文化で、各地で蕎麦が栽培され続けています。

この畑でも「会津在来」と呼ばれる品種の栽培をしています。

 

さて、これから実がなり、収穫予定時期は10月になります。

収穫~粉挽加工の後、生徒が授業で「そば打ち実習」を行う予定です。

今から楽しみですね。

 

 

お祝い 民家の甲子園 全国大会 最優秀賞受賞 ~早乙女踊り保存クラブ~

8月11日(日)、第17回 民家の甲子園(全国高等学校対抗民家町並みフォトコンテスト)の全国大会が

福島県郡山市で開催されました。

 

8月1日の県大会で全国行きの切符を手にした本校「早乙女踊り保存クラブ」は、

2019年度の大会テーマ「響」を表現した写真について、

代表の生徒が早乙女踊りの衣装に身を包み、プレゼンテーションを行いました。

 

地区大会で選ばれた全国の高校生の心揺さぶるような作品とプレゼンテーションが並ぶなか、

本校の作品が今大会の最優秀賞となる「民家大賞(文部科学大臣賞)」を受賞いたしました。

そしてさらに個人の部でも、鈴木 亜望さんの作品「 響~受け継ぐ者 」が優秀個人賞として選ばれました。

おめでとうございます。

 

以下、出展作品の一部

※一部HP用に加工してあります

 

 

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 ①  響~豊作を願う~

今年も田植えの季節が来る。

「会津坂下の早乙女踊り」は、稲作を守る神様の使いとも言われている。

町内の田んぼで、「福島復興米」の豊作祈願のため、あぜ道に並び、

お囃子、謡いの「響き」の中、踊りを奉納する。

 

②  響~酒米に込める~

町内の曙酒造の酒蔵で。

被災地復興支援事業「全国各地のお米をブレンドした日本酒の仕込み」のお手伝いをする。

「おいしくなれ、おいしくなれ。」と祈りながら、

「会津坂下の早乙女踊り」の謡いを蔵の中で「響か」せる。

 

 ③  響~早乙女になる~

  昔、踊り手だった九〇歳のおばあちゃん。

戦後途絶えていた「扇の舞」を本校体育館で指導してくださる。

お囃子と謡いの「響き」を聞くと、自然に身体が動き出す。

おばあちゃんが早乙女になる。

 

 ④  響~共に守る~

御田植祭一週間前、町の早乙女踊り保存会の皆さんと合同練習をする。

地域の伝統文化を守りたいという熱い想い、

「魂」と「魂」が、暑い体育館の中で「響き」合う。

 

   響~受け継ぐ者~ 

七月七日御田植祭本番。

幻の「扇の舞」が復活した瞬間。

おばあちゃんに教えて頂いた「扇の舞」を町役場前で奉納する。

たくさんの町民の方々の大歓声とお囃子、謡いの音色が相まった大きな大きな「響き」の中で、

伝統文化を受け継ぐ者としての覚悟ができる。

 

 

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ドローンによる水稲への農薬散布

8月5日早朝、会津農林高校の水田へ「農業用ドローン」による農薬散布が行われました。

 

 

現在、農薬散布の手法としては人が手作業で撒いて回ったり、無人ヘリの操縦によって行われていますが、

近年「ドローン」を用いた散布が注目されています。

 

農業分野での人手不足や高齢化が問題になっていますが、こういった機材を活用することで

作物の生育具合や病害虫の観察、液剤・粒剤の散布作業の作業効率を上げようという取り組みが広がっています。

 

農林水産省の「農業用ドローンの普及に向けて(平成31年3月)」でも、ドローンの活用法として

・農薬散布

・肥料散布

・播種

・受粉

・農産物等運搬

・圃場センシング

・鳥獣被害対策

などでの利用が見込まれており、今後農業分野でドローンが活躍する場が今以上に増えていくものと思われます。

 

ドローンの操縦や農薬散布には様々な法令の知識や技術が必要になってきます。

自分の敷地外に薬剤を撒いてしまってはいけないので、今回はプロの業者さんが操縦を行い、生徒は見学に徹します。

もしかすると数年後には農業高校生の「ドローン操縦資格」の取得が当たり前になるかもしれません。